宮本常一的ほっとする日本

 宮本常一の「忘れられた日本人」を読んだ。



 ほっとさせられる文章だ。そして読んでいて楽しい。明治日本はこんなにも自由だったのか。学術書などで知ってはいたが、この本は聞き書きであり、臨場感が違う。

 気の向くままに、日本はおろか海外にも出稼ぎに行く。ハワイのほうが日当がいいなどという話が出てくる。考えてみれば明治は、詩人ランボーが未だ見ぬ憧れの東方を目指して、船に乗り込みアジアに来ていた時代である。世界的な傾向であったのかもしれない。

 セックスは自由だった。夜這いなんぞは大昔からあったことだろうが、年に一度、男女や既婚の別なく性を楽しむ日があったことが記録されている。この日授かった子供は、大切に育てられたというから、後腐れなしである。これは、平安時代の歌垣の名残、伝統行事だろうか。
 (あれれ? 明治時代って、姦通罪なかったでしたっけ)
 と思ったものだが、親告罪だから、夫が問題にしなければよかったのかもしれない。
 性的フラストレーションの解消は、為政面にも貢献したろうから、オカミもお許したもうたのだろうか。と考えるなら、現代にも、そんな日があっていい? 蘇れ伝統!

 個人的に憧れたのは、56歳になってから旅に出た老人の話だ。昭和の時代でも、その年齢になれば結構な爺さんに見えたものだ。(今とは全く違った。) そんな爺さんが、八卦見についてまわり、旅先で風流(情事)に勤しむ。
 明治時代には、貧乏だったくせにどうしてどうして旅をする者が多かったという。現代の方が思想の上で自由のように人は言うが、行動面では明治の方が遥かに自由だったのではないかと宮本常一は語る。
 気になる経済面だが、善根宿(旅人用のホームステイのようなもの)があったり、一芸ができればそれで食えたりしたのだという。しかし、もうこんな文化は、現代に蘇ったりしないだろう。けれども、私のように、どこかへ行ってしまいたいタイプの人間が、昔と較べて減ったとも思えない。念じれば通ずるか?

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忙しい啓蟄なのだった

 スサノオ・テレビ実現のために忙しい、虫も蠢く頃だ。2月28日には国府宮の裸祭りに馳せ参じて素材を取ってきた。まずはこれを試作品として作る。
 その為に、自作の音楽をバックに流そうと考え、手持ちの音楽ソフトを開発中だ。音楽作成どころか、使い方さえすっからかんに忘れている。出先のノートPCなので、アクティベートさえ難題だ。
 肝心の動画編集ソフトもいくつかダウンロードしたが、五里夢中といったところ。

 一応、本題のスサノオ・テレビは、夏にある津島祭り、あわよくば京都の祇園祭りも入れ込みたいところだ。目指せユーチューバーだな。

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スマホ被害

 スマートフォンの健康被害について、とやかく言われるようになってきた。私はいわゆるガラケーを使っていなかった。なぜなら、その頃から既に電磁波計が振り切れるようなモノを頭に近づける事はどうなのかという問題意識があったからだ。けれども、時代の波に抗い続けることもできず、スマホからケータイ端末デビューした。

 ところで、健康被害疑念は言うに及ばず、その他の被害について、思い当たることがある。まずクレジット・カードが使用不能になった。車を降りる時に、ごく短い時間だが、スマホと財布を重ねて持ちあることがたまさかあった。カードが徐々に使用できなくなっていくなか、すぐさまスマホとの因果関係を思ったわけではなかったが、時計が狂うようになって疑いを向けた。
 そう、電波時計の時針がズレて直らない。時計屋に持ち込めば直るだろうが、安物ゆえどうしようか迷っている。それも一台だけではない。
 とりあえずは、電波系機器や精密機械には近づけないほうがよいと思うようになった。これまでは、あまりにも無防備だったと言わざるを得ない。

 けれども、今更スマホの使用をやめるなどできないよね。仕事でも有用だ。趣味のように高電圧のサンダー・ボルトを浴びていたニコラ・テスラの例もある。良くも悪くも、なるようにしかなっていかない。健康被害もあることだろうが、反対給付として人類の新たなステージをもたらすかもしれない。
 ホラ、そこのスマホでこのブログ見ているあなた・・・。

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【夢日記】アレッて何よ?!

 まれに、映画のようにスペクタクルな夢を見ることがあります。占うことさえできないような長さで。

 僕は巨大な宇宙船のようなものに乗り組んでいました。どうやらゲストのようなのでした。潜水艦のような小部屋で、格好のいいドイツの軍帽を幾つか見せられ、(これいいな、買おうかな)などと思ったりしていました。
 それから、大広間のような部屋に行くと、指導者やら女の子やらがいました。
 「もうすぐ基地に着く。基地もな、育ててだんだん大きくしていかなくちゃならないんだ。あそこも最初は小さなものだったんだよ」
 まあ、仮に柘植大佐とでも命名しておきましょう。大佐がそう言いました。
 時に、飛行中の船の窓から、禍々しく暗い空が光るのが見えました。
 「あれが起きたのかな」
 女の子が不安そうに言いました。
 (アレッて何よ)
 と僕は思ったのですが、知っていなければならないような事の気がして、訊けませんでした。
 基地に着く前に、「絶対寒いから」と可愛い女の子二人がふわふわのセーターを着込んで準備しました。それに反して大佐は、「そんな格好だと暑いよ」と笑います。
 地上に着陸して、スペース・シップの大きなハッチが開くと、土埃りをともなう熱風が吹き込んできて、女の子たちはTシャツになりました。外は乾いた土、周囲に土嚢が巡らせてあり、そこで人が死んでいたりします。それを片付けている民兵のような人たち。
 「彼らは、事情を知っているんだろうな」
 「多分・・・」
 大佐と女の子の会話。僕だけが事情を知らない。
 (えーっと、何が起こったんだっけ?)

 私は、夢の内容よりは、セリフとそのシチュエーションといったワンシーンに重点を置いて占います。ネットで検索すると、ありとあらゆる夢の象意が、まるで定式化されたように出てきますが、そういうのはどうもなあ。占いって、ヒラメキだと思うのです。
 夢日記は、将来のために書いていきます。いつか、(これ夢で見たな)と思えることがあれば、面白いかな。

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一人暮らしにて

 一人暮らしも三ヶ月目に入りました。問題はメシです。
 自炊で、幸い料理は得意なので、借家では専ら鶏胸肉とたまねぎを基本とした鍋を作っています。二人用の土鍋で、鶏ムネ一枚で三食分くらいになりますか。
 鶏胸肉は栄養豊富で安いのですが、味はモモに較べて薄いので、下味つけは欠かせませんね。必ず塩を馴染ませ、さらに焼きます。鍋にするにしても、焼きの香ばしさが残るからです。
 それを基本とし、汁は塩味、味噌、醤油などバリエーションをだします。

 今日はカレー味だから、鶏ムネに岩塩、コリアンダー、ターメリック、ガラムマサラ、黒胡椒など振りました。今はそれを焼きつつ、土鍋には水と、ニンニク一欠けを丸のまま入れて煮ています。ニンニクは本来みじん切りにしたいところですが、最初に全部食べたいので仕方がないですね。今日は休みですが、出勤前に食べる回にニンニク片が残っていることは避けたいのです。

 余談ですが、酒好きのあなたには、ニンニクかタマネギ料理をオススメします。これにより、アルコール分解が堅実になります。加齢により人間酒には弱くなるものですが、体ではなく脳に残ってしまう現象が起こるようになると、体調によっては一旦醒めてもぶり返し、それが一日中続くという悲劇も起こるようになります。
 私は幾多の失敗を経て、これなら残らないという定量に基づいて飲酒していますが、体調いかんによっては脳に残ってしまうことがあり、これが長いこと排出され続けるという不幸に見舞われるようになりました。
 憶測するに、アルコールは脳幹をすり抜けて脳内でアセトアルデヒドという毒に変化し、これが酔いをもたらすわけですが、何かのスイッチが働くと脳幹がアセトアルデヒドの通行を遮断してしまうのではないか。よって、呼気アルコール濃度がなかなか下がらないという現象が起きるのではないか、と考えるようになりました。
 ところが、ニンニク・タマネギ系は、こうした現象を無くしてくれるということを、経験により知りました。毒素分解が活発になるのでしょうね。もちろん、飲み過ぎてはダメですが、体調による予期できない不慮の事故はなくなりました。

 余談が長くりましたが、問題というのは弁当です。わっぱに詰めたご飯とファミコロ80円ばかりでしたが、なんとかバリエーションをと考えています。
 魚肉ハンバーグまたはソーセージが、腐らないので今日10個ほど買いました。肉が腐らないということに違和感もありますが、コロッケばかりというわけにもまいりますまい。

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【夢日記】火事になるで!

 今年から始めた夢日記です。当たってるのか当たらないのか、本人もよくわかっていません。けれども、生活に一枚クリエイティブな要素が加わったように感じます。

 昨夜は火事の夢を見ました。覚えているのは、
 「こんなことしとると火事になるでぇ」
 という声。
 それから部屋で火が出て、手じかにあった帽子ではたき消そうとしていると、帽子が燃えてくる始末。
 (マズイ)
 と思ったところで目が覚めた。
 その夜は他にもダウナー系の夢ばかり。
 (こんな不安定な生活では、それも致し方なしか・・・)
 じっと手を見て放心。

 翌日、
 (まあ、何もなかったな)
 火事の夢など当たってもらっても困るわけですが、当たらなけりゃ夢占いも終了。
 ところが、風呂を沸かそうとしても、ガスがつかない。種火をつけっ放しにして忘れていたので、安全装置が働いたようだった。
 (これか)
 風呂の種火を消し忘れたところで、火事にはならないと思いますが、ガス代の浪費であり、安全面でも悪いこと。まあ、禍々しい夢が、こんな程度の顛末でよかったと、一安心の一幕でした。

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神武東征は史実か

 梅原猛の「葬られた王朝」を読了した。これが書かれることになったのは、クロード・レヴィ=ストロースの1988年の来日講演で、「日向神話はあるいは史実を反映しているのではないか」と問題提起されたことによるという。そして、出雲地方における考古学的発掘成果(銅剣、銅鐸等)に鑑み、それまでの自説「神々の流竄」を梅原は間違いと認め、出雲王朝があったとする新説?を提出した。
 私は、神武東征は史実であろうと勝手に思っていたので、むしろ「葬られた王朝」が描写する学会の旧態依然とした「通説」に驚いたクチだった。もちろん、記紀神話が虚妄とされる一方で、皇室の出自に関わる事柄を云々することはたとえ学者であっても犯罪に当たらないかという二律背反的な昭和当時の風潮は知ってはいたが、平成22年に至っても梅原が新説として出雲王朝を提起しなければならなかったほどとは思わなかった。



 私が趣味でやろうとしている「スサノオ・テレビ」は、産鉄民族としてのスサノオが出雲王朝と習合したくだりは切っても切れないことであり、読んでよかったと思う。スサノオ・テレビ製作の切っ掛けは、私が津島市界隈に引っ越してきたからという場当たり的なものだが、アイデア自体は旧来から温めていた事であり、できることなら妄説批判は避けたかった。
 また、レヴィ=ストロースのような学者が、日本神話に興味を持っていたことは、海外からの日本古代史に関する興味の深さを思わせる。今に至っては、その世界的な広がりも期待できるかと思う。
 それにしても、ジャック・デリダも道元に興味を持っていたとされ、フランス学派の日本文化に対する視野は深いものがある。それは、取りも直さず仏教を世界哲学史に含めようとする興味であり、ある種の純化されたモノが東の果てに来着したという視線でもあろう。
 よって、フランス思想界が成し得なかったことを引き継ぐ素地が、この日本にはあるという予感があり、出でよ思想のスーパースターといったところだ。私など塵芥に過ぎないが、そんな者にも外野でやるべきことがあるのなら、やらなければならないだろう。正直、自信はないのではあるが。
 ついでだが、神武東征はスサノオ来日とは時代が違い、直接には関連しない。けれども、スサノオ・ネットワークが東に向かった事跡があるとするなら(私にはそうとしか思えない)、それが因子となったかもしれない。イズモから去った者、スサノオとスクナヒコナは同似している。

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スサノオ・テレビとは?

 スサノオ・テレビとは、スサノオは紀元前にメソポタミアの都市スサから遠路はるばるやって来たとする荒唐無稽な歴史ロマンを、ユーチューブで発表しようとするものです。このお話自体は私の創作ではなく、裏日本史マニアならご存知の方もあるでしょう。
 スサノオ信仰の総本山とされる津島神社を背景に、英語でナレーションし、国内向けに日本語字幕もおつけしますが、ターゲットは日本に興味を持つ外国人となります。ですから、傍証がなければなりませんが、日本でも有数の神社数を誇るスサノオは、実は朝鮮半島から来たと日本書紀にあるそうなんですね。マジメな外国人がネットで検索したとして、頑張ればそこまでたどり着けるでしょう。あからさまに歴史書に反する内容というわけでもないので、ウソだと突っ込まれなければそれでいいのです。

 さしてマジメでもない興味本位の外国人の方がメイン・ターゲットですから、テレビ・ショッピングさながらにお付けするネタは各種取り揃えねばなりません。
 1.正倉院にはアラビア渡来のカット・グラスが・・・。
 2.祇園祭りのヤマ(山車)はペルシャ絨毯で飾られていた。
 3.菊花紋はペルシャ・インド由来である。
 とまあ、近東のエキゾチズムに輪をかけて遥か日本で展開した文化・・・というネ。
 菊花紋といえば、そんな昔にゃ菊の花なんてなかったわけで、あれは太陽に16方位をつけて形象化したものだとする説があります。だとすれば、物証的にはインドくらいまでの移動は辿ってもよさそうですが、途中の長すぎる経路は不明です。おそらく海伝いであったろうという推測はしています。なぜなら、海岸線なら砂鉄が取れますからね。

 一応、私がなんとなく下敷きにしているバック・ストーリーに富氏の伝承があります。裏日本史マニアならご存知の、スサノオは鉄資源を狙ってコシから上陸し、出雲に入って定着・習合し、幾世代かの後、去ったというハナシです。折角征服したのに、このね、どこへとも知れず去ったというお話に、謎とロマンを感じるのです、私は。
 巷間、ヤマタノオロチ伝説で最も重要なのは、スサノオがオロチから天叢雲の剣を得たことだといわれます。要するに産鉄のハナシなんですね。なぜ鉄がそんなに大事だったかといえば、近東では金の5倍の価値を持っていた程のマテリアルだったからです。それだけに領国経営より魅力があったともいえます。

 色々調べていると、ヤマトタケルは前世がスサノオだったというハナシもあって、やはり草薙の剣にゆかりのある氷上姉子神社も面白いものと思うようになりました。結局、スサノオは出雲を去った後、尾州に移動したと考えられる。その後は関東から東北へというルートを辿っただろうと思います。それがヤマトタケル伝説として残っているのではないか。が、それはスサノオ・テレビには入らない。微に入りすぎている。津島まで来たんだよというところで終わらないと。
 それにしても、なぜそれほどまでに移動しなければならなかったかといえば、木でしょうね。砂鉄はどこにでもあるけど、産鉄になくてはならない木は、あたり一円を伐採すると復元までに期間がいります。それに、金属マテリアルを取引する商業ネットワークも開発するにこしたことはない。多分、出雲から去ったといっても、ネットワークはつながっていたのではないかと考えています。
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自作小説がつまらなかった

 久しぶりに自作の小説をスマホで読んだ。去年の7月に書き上げてから、見るのも嫌だった。悪いことに、全くつまらなかった。文章が頭に入って来ないし、何より言いたいことがわからない。
 (まずいな)
 自分くらいは面白いと思えなければ、救われない。

 つらつら考えてみると、スマホという媒体では普通の小説は読めないだろう。ラノベというジャンルができたのもむべなるかなで、画面が小さい分、一文改行くらいしないと、文を味わうことができない。段落など視野に入りきらないから、見渡しが効かないのだ。文を積み上げていく小説ではなく、俳句や短歌のほうが向いている媒体ではある。

 とはいえ、確かに私の小説は面白くない部分があった。また、推敲し始めよう。
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夢の用途

 夢占いなど信じてはいなかったし、巷間見る夢日記もアウトだった。ところが、吉本隆明が、覚えているような夢なら気にしていいんじゃないかと言っていたのにつけ、気にするようになったのだった。吉本はユングもかなり読み込んでいるね。


 人の夢など聞きたくもないだろうが、こんな夢を見た。数行我慢頂きたい。
 何かの会合へ行く。
 バイクで行くのだが、バイクの調子が悪い。
 着くと、クルマやバイクで来てはいけないと言われた。
 それなら、一度帰って歩いて来ようと考えた。
 それにしても、そんなことなら、こんな会合など出なくてもいいかと思われた。
 そこで目が覚めた。

 一体、麻薬にしたって、用途が問題になるのである。むかしラリパッパという形容があったが、そんな状態になるためにクスリを使っても、そうにしかならない。ペヨーテであれ何であれ、呪術目的で使うからその威力を発揮する。麻薬をラリるために使うのは間違っている。
 夢も同じだと気づいた。夢などは好んでいなかったが、これを用いる気にさえなれば、面白いのだよ。案外あたることに驚いている。

 その日、会社が私の職場でハロワ人員募集をかけているのを見た。
 (何の連絡もないが、おれってクビか?)
 笑って頂いてもかまわないが、こんな文章にも私の人生がかかっている。



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