笑う蘇民将来

世の中の不思議
生きていても、死んでいても同じ
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    表題は、ご存知ドストエフスキーの「悪霊」キリーロフのセリフです。
    修辞学的に考えて、文節を前後入れ替えると、違った効果が出てしまいます。
    「死んでいても、生きていても同じ」
    これでは、特攻隊員かなにかのようになってしまいます。
    違うんですね。もっと柳が風に吹かれるような、飄々とした態度なんです。
    やはり、「生きていても、死んでいても同じ」という境地が、完全な自由をうむのです。

    世の中、この冬の年越しをできない人々がいます。
    地下街で、さんざクリスマス・ソングを聞かされて、路上で亡くなる人とか。
    そんな人がいるからこそ、クリスマスの七面鳥はうまいのかもしれません。
    いや失敬。そんな自由人の魂なんて、誰も食えやしない。

    けれども、われわれは自由なものたちの肉をほとんど食べなくなった。かれらのフレッシュをもらわなくなった。
    鶏、豚、牛。魚もほとんど養殖となりました。
    食生活は、貧しくなるばかりです。
    味の違いがわからないなら、まあ、微笑ですな。
    スマホが便利だよ〜って話ならいいんですけどね。その代わりに失ってしまったものが確実にあるということです。

    確かに、進化はしているのだけれど、何も進歩はしていない。
    これはドイツ哲学の欠陥です。ヘーゲルとかマルクスとかのね。
    交換の思想が入っていない。
    むしろ交換の思想はフランス哲学のバタイユ。
    さらに進んで、進化で失うものというものを、考えること。

    | 朗読 | 19:49 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
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