ナンシーの思い出

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私の小説では、魔法のことを書いています。
インディアンのメディスンマンであるローリング・サンダーは、カメムシを棒でつついて怒らせるという方法で天候操作しました。これは、術なんですね。メディスンマンが精神を魔術に嵌め込むための術ですから、他の人が同じことをしても雨なんか降ったりしません。

映画でハリー・ポッターを見て、自分には合わないと感じたのは、子供が魔法学校でスペルを覚えるシーンでした。あれを見て世界中の子供が、自分も魔法学校に入りたいと思ったでしょう。けれども、あれはファンタジーです。スペルを覚えれば魔法が使えると考えるとしたら、それは間違っています。自動車学校で車の構造を勉強しても、路上教習を受けなければ車の運転はできません。
だから、魔術の本をいくら読んでも、ダメです。

魂を魔法用に改造しなければ、魔法は使えません。詩人ランボーが、今に至るまで長い評価を受けているのは、それをやり、しかも文学作品にしたからです。
もっとも、人間というものは、魔法使いになる必要など全くありません。辛いだけです。ま、普通と違う生き方はできますけどね。

インディアンなら、ビジョン・クエストをやります。独りで荒野をさ迷ってりゃ、頭もおかしくなって幻覚も見ますわな。カスタネダなんかは、幻覚性サボテンを使いました。要は、神経系の調律を一度狂わせ、再調律するのです。
私はそれをやりました。そのことは、ぎしっり小説に書いてます。

今日は、小説に書かなかったことを書きます。フランスはナンシーでのことです。
ナンシーの近くに、ランボーの出身地であるシャルルビルがあります。行ってもいいかなと思いはしましたが、その時は気が向きませんでした。
ナンシーは人口10万人、結構大きな都市です。ここの宿は安かった。12ユーロだった記憶があります。もっとも、部屋はそれなり、従業員用の棲みかみたいな感じでしたね。
二日ほど、街中歩き回りました。ある時、人の行列に出くわしました。何千人もの人が公園に向かって歩いていたのです。ゴルフ・コースのような芝の公園。何があるのだろうと楽しみにしていたのですが、行列の最先端まで行っても、それらしきイベントはなかったのです。そこには動物園があり、メリーゴーランドのようなアトラクションも幾つかありました。
中に、中心の回転軸から放射状に延びた鉄棒で、10ほどの乗り物(クルマとか飛行機とか)を回すものがありました。回転しながら上下運動させるのです。子供はみんな大喜びでした。ディズニーランドのキモの潰れるスケールのものでなくても、子供は楽しいわけです。子供があまりに楽しそうなので、私はしばらく眺めていました。
(あの子がナンバーワンだな)
金髪で巻き毛の幼女。一言で表現すれば、フランス人形みたいな女の子。まあ、そんなことを勝手に思ったのですが、マイクで囃子立てて盛り上げていた司会が、
「さあ、彼女が選ばれました。彼女がナンバーワンです」
と言って、彼女の乗り物を一番高い所で固定したのです。彼女はグルグルと、何周も何周も、ずっと高い位置をキープされました。
(オイオイ、ちょっと待てよ。その乗り物って、回転しながら上下動するから面白いのであって、一番上でグルグル回っているだけじゃあ面白くないだろう)
と私は思ったのですが、彼女は高い位置のままでした。まあ、彼女も喜んで手を振っていたので、それで良かったものでしょう。
これがシンクロニシティです。
しかし、この出来事はネタとしてはちょっと半端で、これを元にエッセイを書こうという気にならず、小説には採録しませんでした。


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